|
|
|
2本脚ガイドの脚の間にもエポキシを塗り込んで仕上げます。ロッドを回転させて塗布するため、この部分を塗るにはロッドの回転を止めなければならない、大変手間のかかる作業ですが、ガイドの脚の対ネジレ強化に大きく貢献しています。創成期からすべてこの仕上げを採用しています。 |
Boronという名の魔法のマテリアル。Restaffineはカーボンやグラス素材だけでは成し得ないパーパスビルド(目的に応じた)ロッドをBoronの力を得てつくり続けています。
Restaffineの Full Length Boron(ロッド先端からButt部まで切れ目なくBoron繊維を通した)ロッドを手にされたほとんどの方が「フルレングスBoronでこんなに軽いの?」と驚かれます。
Boronは非常に強い高価な材料ですが、金属繊維ですから重量的にはカーボンよりも重く、ロッドにしめる含有%が多ければ良いロッドになるか?というとそうではありません。使い方を間違えばただ硬い、重いロッドになってしまい、カーボン、グラス等との適正なパターンバランスを得て初めてその特質を発揮します。Tip直径0.6mmにも満たない極細マンドリルにBoron繊維を巻きつける特殊技法もFull Length Boron Blanks製作の難しさです。
Boronロッドに関してRestaffineがフルレングスにこだわるのは、ロッドの縦方向にBoronの比類ない特質を求めるもので、Blanksの手元に来るほどに構成素材のプライ数[ 鉄芯に巻きつける回数 ]が多重構造になる「手元重心多重構造」の肉厚シャフトが、持ち重りの少ない粘りあるシャフトを生み出し「どうしてフルBoronでこんなに軽いの?」と不思議がられる所以です。
レスタボロンのデザインコンセプトの中で、ロッドの「パワー」は決して「硬さ」ではありません。カーボンロッドのパワーの限界が「それ以上曲がらない強さ」とでも表現するならば、レスタボロンのパワーのコンセプトは「曲がりの限界に近づいても、さらに一瞬曲がって、尚瞬間に戻るボロンの粘り特質を最大限に引き出す事にあります。試しにXUL仕様のBoronロッドテイップを少し(5cm~10cmほど)押さえてやると抵抗少なくソフトに曲がりますが、さらに少し曲げ込んでやると、ある一点からボロン繊維の張りが生まれ、ロッドの曲がりが止まり始める事が感じられます。この点からあと、さらに加えられる荷重に応じて俊敏に、パワフルにしかもやさしく、ボロンBlanksの粘り特質が発揮されるのがおわかりいただけます。
|