Restaffine

Boron
ボロンとは?

boron

1970年代半ばに日本で初めて発表されたBoronロッドは重く、硬すぎてすぐに姿を消し、また優れた特性を持ち、今でもプレミアが付くほど支持された銘竿はBoron素材の高価すぎる故に作られなくなった事から、Boronは金属で強いが、重いし高い…等々の間違ったイメージが全般的に広まって現在に至ります。その後、Boronを使用したロッドがいろいろリリースされていますが、そのほとんどは部分的にBoronを使用したものでした。

RestaffineはBoron繊維の伸縮性能のたぐいまれな特性を生かし、Boron繊維をロッドの全長に先端からバットまで、切れ目なく通したーFull Length Boronロッド-を作り続けています。

Restaffineの Full Length Boronロッドを手にされたほとんどの方が「Full Length Boronでこんなに軽いの?」と驚かれます。

Boronは非常に強い高価な材料ですが、金属繊維ですから質量的にはカーボンよりも重く、ロッドにしめる含有%が多ければ良いロッドになるか?というと そうではありません。使い方を間違えばただ硬い、重いロッドになってしまい、Carbon、グラス等との適正なパターンバランスを得て初めてその特質を発揮します。

またTip直径0.5mmにも満たない極細マンドリルにBoron繊維を巻きつける特殊技法もFull Length Boron ブランクス製作の難しさです。

Boronロッドに関してRestaffineがFull Lengthにこだわるのは、ロッドの縦方向にBoron繊維の比類ない特質を求めるもので、ブランクスの手元に来るほどに構成素材のプライ数[ 鉄芯に巻きつける回数 ]が多重構造になる「手元重心多重構造」の肉厚シャフトが、持ち重りの少ない粘りあるシャフトを生み出し「どうしてFull Boronでこんなに軽いの?」と不思議がられる所以です。

レスタボロンのデザインコンセプトの中で、ロッドの「パワー」は決して「硬さ」ではありません。Carbonロッドのパワーの限界が「それ以上曲がらない強さ」とでも表現するならば、レスタボロンのパワーのコンセプトは「曲がりの限界に近づいても、さらに一瞬曲がって、尚瞬間に戻る」Boronの粘り特質を最大限に引き出す事にあります。

試しにXUL仕様のBoronロッドティップを少し(5cm~10cmほど)押さえてやると抵抗少なくソフトに曲がりますが、さらに少し曲げ込んでやると、ある一点からBoron繊維の張りが生まれ、ロッドの曲がりが止まり始める事が感じられます。この点から、その後さらに加えられる荷重に応じて俊敏に、パワフルにしかもやさしく、Boron ブランクスの粘り特質が発揮されるのがおわかりいただけます。


[ フルレングスBoronの特性 ]

ボロン画像

ブランクスの先端からバットエンドまで、切れ目なく贅沢にBoron繊維を通したブランクス。

その特化した特性をフルに生かしたブランクス特性。

「Boron」が誤解を受けるのは、Boronの剛性がロッドの強さに加わると、無意識の期待感からなのかもしれません。これは大きな間違いで、Carbonロッドと同等パワーのFull Length Boronロッドを作る場合、Boron相当のCarbonを抜いてやらないと、ロッドは強くなりすぎます。すなわちBoronロッドではCarbon材料が減って その分Carbon素材の特性がBoron素材の特性に置き換わった事になります。

Boron素材は金属でCarbon素材とは大きく違った特性を持っており、伸縮に対してとんでもないパワーを持っていますが、ロッドが空荷重でブランクスが曲がらない状態ではその強さは現れておらず 空荷重ではCarbonのみのロッドより幾分かソフトにさえ感じられます。

ひとたび曲がり始めると、ロッド設計によって違いがありますが、空荷重の真っ直ぐな状態からロッドティップが10cmほども曲がり始めると、伸縮に対して生まれたパワーは驚くべき粘りを生じ、ベンディングが大きくなるにつれてその粘りのパワーは大きくなります。

ウエイトの軽いジグをキャストしたい時等、Carbon素材のみのロッドよりもロッドにウエイトがのり、キャスト が非常に心地よいのも、通常より少々重い目のジグを使いたい時にも空荷重で感じていた以上のウエイトを楽に使用出来るのも、シャクリ後のロッドのリアクション速度が速すぎず、遅すぎず、フッキングに際しても弾きが少なく、かといってソフト過ぎず的確なフックセットを楽にしてくれ、尚かつ不意のモンスターを相手にした時にもロッドをぐっと維持して耐えているだけで、Boronパワーがモンスターの走りを抑え無理のないランディングに導いてくれます。

ロッドハンドルからロッドエンドまで全体をベンディングパワーに設定した New Bending Concept.

Full Length Boronの強靭な粘りと、フルベンディングシステムが生み出すパフォーマンスは、手に取るようにわかる超高感度。予想外のモンスター相手の時にも、走りをじっと耐えているだけで、やがてロッドがモンスターを寄せて来てくれる…等々。

これまでにない新しい快釣感を体感させてくれます。


レスターファイン

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